2026/06/26 08:53


ものづくり屋の減少は、意思決定力の減少が原因なのか?

近年、「ものづくりを自ら手がける人」が減ってきていると強く感じます。

その背景には、単純にAIやIT技術の進展だけではなく、**「自分で物事を決められる人の減少」**という社会的な要因があるのではないでしょうか。



こだわりは否定されやすい時代に

かつては「こだわりを持つ人」は尊敬の対象でした。

しかし今は、少しでも強く意見を主張すれば「精神的に偏っている」と批判されることも少なくありません。

結果として、「自分の意見を持つこと」「自分で決断すること」を避ける人が増えています。



ものづくりの本質は「決めて進めること」

ものづくりとは、突き詰めれば**「無数の小さな決断の連続」**です。

どの材料を選ぶのか。どの形に加工するのか。どうやって組み立てるのか。

この積み重ねの中に、ものづくりの楽しさがあり、自分の意志が反映される面白さがある。

しかしIT分野の発達で、シミュレーションやAI設計が進み、手を汚さなくても完成形をイメージできるようになりました。

確かに効率は上がりましたが、「決めて手を動かす」楽しさに触れる機会は減っているのです。


障壁の高さと挑戦の回避

さらに、ものづくりには場所や工具、設備といった物理的な障壁があります。

ベランダや駐車場でDIYするにしても、騒音や匂い、作業スペースの問題がつきまとい、挑戦を続けるには根気が必要です。

そこに加えて近年は――

挑戦するとネットで叩かれるかもしれない

一度「めんどくさい人」と思われたら挽回できない


といった社会的な空気が、人々をより挑戦から遠ざけているように思います。



ものづくり大国・日本のこれから

かつて日本は「ものづくり大国」と呼ばれました。そこには、自分の手で何かを作り上げる自信を持った人たちが数多くいたからこそです。

今はその数が減りつつありますが、だからこそ逆に、自分の意志を持ち、自分で決め、挑戦する人の価値は高まっているとも言えます。

ものづくりは効率だけでは語れません。

「決める力」そのものが、ものづくりのコアであり、そして人の成長そのものに直結するからです。



藤井工藝が伝えたいこと

私たち藤井工藝は、ものづくりの楽しさを多くの人に味わってほしいと願っています。

自身がイメージしていたものを実際に作れるという成功体験

思い描いたものが形になるという感動

そしてそれが、自身の人生における自信につながる瞬間

そうした経験を、一人でも多くの人に届けたいのです。

ものづくりは単なる「物を作る行為」ではなく、自分自身の可能性を形にする営みです。