2026/04/09 07:50

最近、自分の知能が落ちてきているのではないかと感じることがある。
特に、文章を書く力や、プログラミングにおける細かなロジックを組み立てる力だ。
コードの書き方を忘れる。
言語仕様の細部が思い出せない。
昔なら自然に書けていた構文に、手が止まる。一見すると「能力が落ちた」と感じるのだが、少し冷静に考えると、衰えているのは思考力そのものではない気がしている。
落ちているのは、記憶と作法
実感として落ちているのは、
・細やかなコードの書き方
・言語ごとのお作法
・定型的な実装パターン
一方で、
・全体のロジック
・工程の組み立て
・どんなものを作りたいかという構想
これらは、今でもほぼ自分の頭で考えている。
つまり、考える力が落ちたというより、記憶しておく必要がなくなった、という方が近い。
AIのおかげで、挫折しなくなった
AIを使う最大の恩恵は、賢くなったことではなく、挫折しなくなったことだと思っている。コードの書き方を忘れても、AIに聞けばすぐに動くものができる。
文章構成に詰まっても、対話しながら形にできる。
昔なら
「思い出せない」
「調べるのが面倒」
「今日はやめておこう」
で終わっていた挑戦が、最後まで辿り着くようになった。
この変化は、かなり大きい。
AIは検索ではなく、対話である
AIは単なる検索ツールではない。
対話だ。
どんな世界を作りたいのか
何を実現したいのか
どこがわからないのか
それを具体的に伝えないと、AIは役に立たない。
その結果、自分の意図を言語化する力は、確実に鍛えられたと感じている。
これは、エンジニアにとって無視できない変化だ。
その代償として、調べなくなった一方で、明確なデメリットもある。
自分で調べることを、ほとんどやらなくなった。
一次情報を追わない。
まとめない。頭の中で整理する前に、AIに聞いてしまう。
結果として、
「基礎が抜け落ちたまま前に進んでいる感覚」
を覚えることがある。
AIの力を借りて進むことはできるが、
理解の密度は、確実に薄くなっている。
これは、正直、少し怖い。
行動力は、間違いなく上がった
ただし、行動力は爆発的に伸びた。
完璧に理解してから始めるのではなく、
ひとまずやってみる。
動かしながら考える。
いわゆるアジャイル的な思考が、自然と身についてきた感覚がある。
深く理解する前に形にすることへの抵抗が、AIによって消えた。
昔ながらのエンジニアは負けるのか
AIを使わない、昔ながらのエンジニアは、
調べて、まとめて、自分で考えて進めることができる。
理解は深い。
基礎も強い。
ただ、アウトプットの量で比べると、
AIを使うエンジニアには、どうしても負けてしまうだろう。実績は、量で評価される場面が多い。そこでは、AIの力は圧倒的だ。
結論:賢くもなり、鈍くもなった
AIによって、
賢くなった部分もある。
確実に鈍くなった部分もある。
問題は、どちらかを選ぶことではない。
AIに任せてよい部分と、
自分でやるべき部分を、
意識的に切り分けられるかどうか。
AIを使いながらも、
あえて調べる時間を持つ。
あえてまとめる時間を作る。
バランスが大事だと思う。
今は、その過渡期なのだろう。
