2026/01/23 12:36

電子回路と電気回路の違いとは
電子回路を学び始めるとき、多くの方が最初に疑問に思うのが「電子回路と電気回路の違い」です。どちらも“電気を使う回路”ですが、扱う対象や目的に明確な違いがあります。
- 電気回路
電球を光らせる、モーターを回すなど「電力の供給と利用」を目的とする回路です。主に 電流を大きく流してパワーを生み出すことに注目しています。例としては家庭のコンセント配線、工場の電源ラインなどがあります。 - 電子回路
トランジスタ、IC、センサーなどを用いて「情報の処理・制御」を行う回路です。ここでは大電流を流すのではなく、微小な電流や電圧を正確に制御して信号を扱うことに重点があります。コンピュータやスマートフォン、車のECUなどが典型例です。
つまり、
- 「力を生み出す」=電気回路
- 「情報を扱う」=電子回路
と整理すると分かりやすいでしょう。
電流と電圧って何か正しく知らない。
◆電流とはなんなのか?
電流とは:電子(マイナスの電荷)が導線などを流れる流れのことを指しますが単位は アンペア(A) で表され、
どれだけの量の電荷が単位時間に移動したかを意味します。ただの流れを表したわけではではなく電荷が流れた量なのです。
電子回路では、数mA(ミリアンペア)程度の微小な電流が信号のやりとりを担うことが多く、過大な電流は部品を壊す原因になります。
余談ですが、
よく映画とかで電圧をかけて外敵から守れ!ってシーンがあるんですけど、
あれは本当は電流を流して...の方が正しいんですね
◆電圧は電子の加速度では無い!
電圧とは電荷1クーロンあたりに与えられるエネルギーのことです。
ここで混乱しやすいのが「電圧=電子の勢い」なのかという点です。
高い場所、低い場所それぞれで発生している位置エネルギーみたいなものです。
ここで整理しておきますが電子の加速度という言葉を聞いたことがあると思いますがそれと電圧とは少し意味が変わってきます。
電子の加速度は電場に影響を受けて算出されるので
電子の加速度はその瞬間の力(F=qE)によって加速度 a=F/m と決まります。F:電子が受ける力, q:電子の電荷, E:電場の強さ(V/m)
電圧とは電荷自体に発生しているエネルギーですので意味合いとしては加速度とは実は違うのです。
よく使われる例えに「ホースをぎゅっと握ると水の勢いが強くなる」というものがあります。
しかしこの場合、「握る力=電圧が上がった」と言うのは正確ではありません。「ホースを細くして勢いが増した」という現象は、電圧が上がったのではなく、電圧が同じまま流路が狭くなった結果として、流速(電子の平均速度)が増えたと考えるのが正確です。
意外と知られていない電流と電圧の話を書いてみました
電磁気学を基に振り返ってみるものなかなか面白いですね。
