2025/03/06 08:36



車好きの楽しみ方に正解はあるのか?


走り系の人たちと話していると、ふと感じることがあります。

車好きと一口に言っても、その楽しみ方は千差万別。にもかかわらず、時には「自分の価値観こそが正しい」という空気を感じることもあります。

今日は、そんな想いを綴ってみようと思います。

車好きの多様なスタイル


車を愛する人にも、さまざまなタイプがいます。


普段乗り派(快適性重視、乗り心地や静粛性を最優先)

綺麗にしたい派(洗車・コーティング命、ピカピカのボディが至高)

ボロボロ気にしない派(外観よりも機能優先、走ればOK)

競技派(サーキット・ジムカーナなど、タイムや技術向上が目的)

盆栽派(パーツを飾るようにカスタム、美しさやレア度を楽しむ)

投資派(旧車や希少車を資産として所有) ノーマル無改造派(メーカーの設計を尊重し、そのまま乗るのが最良)


これらのカテゴリーは決して独立しているわけではなく、互いに影響を与え合いながら存在しています。


異なる価値観が交差するとき


例えば、走り系の人が盆栽派の車を見て「そんなにゴチャゴチャつけてどうするんだ?」と思ったり、

普段乗り派の人が競技車両を見て「ドリンクホルダーも無いし、こんなシートじゃ疲れそう」と感じたり。

こうした価値観の違いが、時には意見の食い違いを生むこともあります。

しかし、車の楽しみ方は「どれか一つを選ばなければいけない」というものではなく、

それぞれの要素がグラデーションのように混ざっていてもいいのではないでしょうか?


こだわりに「意味」は必要か?


よく「こんなの付けて意味あるの?」という話題が出ます。

でも、本人が「意味がある」と思っているなら、それは十分に意味があるのです。

車の楽しみ方に正解はなく、他人が決めるものではありません。

むしろ、それぞれの価値観を尊重しながら「自分が楽しめる範囲で自由に取り入れる」ことこそ、大切なのではないかと思います。


車いじりは研究に似ている


私は理系の大学を卒業し、研究活動に携わっていました。

研究とは、過去の文献や技術を参考にしながら「良いところを取り入れ」、自分たちの目的に合わせて進めていくものです。


車のカスタムも、これとよく似ています。

既存のスタイルや技術を活かしながら、自分に合う形に作り直していく。

ある意味、車いじりは”研究”のようなものと言えるかもしれません。


違う価値観の人とも互いに尊重し合いながら、それぞれのスタイルを楽しむ。

そんな世界こそ、車好きにとって最高に心地よいものだと、私は思います。