2025/03/28 14:43



環境規制が年々厳しくなり、静かでクリーンな車が増えてきました。

街中ではプリウスやアクア、ミライといったハイブリッド車や燃料電池車が当たり前になり、

排気ガスの少ない車が増えているのを感じます。


これは環境にとって良いことですが、同時に思うのです。

「だったら、多少排気ガスを出してもいいから、音の出るクルマも残してほしい」と。


すべてを静かにする必要があるのか?


今の流れは、「すべての車を静かに、クリーンに」という方向ですが、

本当にそれだけが正解なのでしょうか?


街中の多くの車が電動化され、普段の移動手段としての環境負荷が下がるのであれば、

多少排ガスを出してでも「楽しむための車」があってもいいのではないか。


たとえば、サーキットを走るスポーツカーや、官能的なエキゾーストを奏でるエンジン車。

すべての車が無音になってしまうより、そうしたクルマがバランスよく共存するほうが、

自動車文化としても豊かではないかと思うのです。


トータルで考えるクルマ社会

もしもすべての車が環境性能だけを追求し、無音のモーターカーばかりになったら──

走る楽しさや、機械を操る喜びは、どこに行ってしまうのでしょう?


そこで提案したいのが、「トータルコーディネート」という考え方です。


普段使いの車は静かでエコでもいい。 その分、楽しむための車には、音やフィーリングを大切にする余地を残す。


このように、全体のバランスを見ながら、規制や文化を整えていくことが大事なのではないでしょうか?


走り屋の気持ちとして

私は、車はただの移動手段ではなく、「操る楽しさ」を味わうものだと思っています。

アクセルを踏んだ時のエンジンの高鳴り、コーナーでのタイヤのグリップ感、

ギアをつなげる瞬間のダイレクトな手応え──。


それが、ただの「静かで効率のいい移動手段」に変わってしまったら、

車を愛する気持ちはどうなってしまうのか。


もちろん、環境を考えることは大切です。

しかし、それと同じくらい、クルマを楽しむ自由も大切にしたい。


だからこそ、クリーンな車が増えた分、「楽しむための車」にはもう少し寛容なルールを

それが、クルマ社会のバランスを取る一つの方法なのではないでしょうか。